はじめに

原因不明の体調不良が実は『機能性低血糖症』だった。ここに辿り着くまで、沢山時間を費やしました。
世間ではまだ広く認知されていないこの病気、少しでも多くの人がこの苦しみから抜け出せますように。
治療体験談です。

お願い

※このブログはあくまで個人的な治療体験にもとづき、低血糖症についての情報をまとめさせていただいたものです。症状や治療法に個人差があり、全ての人に当てはまるものではございません。主観的な意見も多く含まれますので、参考程度にご覧ください。

2010/08/24

経緯 〜体調不良になる前の私〜

低血糖症には様々な原因があるけれど元々の体質に
関係している場合もとても多いそうです。→原因についての記事はこちら
今回はこの病気になる前からの私の体質とその変化を説明しておこうと思います。

私がはっきりと体調不良を自覚しはじめたのは
2006年の秋頃、不正出血。

同じ頃、生理痛がひどくて、床に突っ伏したまま
起き上がれないほどの痛みが体をおそい
薬を飲んでもいつものように収まらず鈍痛がする、
ちょうどその生理が終わって数日したころでした。

生理前の気持ちの浮き沈みもこの頃激しさを増していたことから
全てが婦人科系に関係しているのではないかと感覚的に思うようになっていました。
不正出血を機にようやく産婦人科へ向かう決心がついたのです。。

結果的に問題はなかったものの、自分の体調の変化に敏感に反応するように
なったのがこの頃、2006年の秋頃だったように思います。

もともと虚弱体質で子供の頃はよく風邪をひいていました。
胃腸も弱く、ジュースを二杯飲んだら最後、すぐにお腹を下していました。
あまりにもお腹をよく壊すので人は私を山根と呼びます。
(ちびまる子ちゃんの胃腸が弱い山根くんにちなんで)

風邪をひけばすぐに吐いてしまい、完治までは2ヶ月くらいかかることもありました。
また小学生の頃から頭痛持ちだったのを記憶しています。

思春期にはいってからは上記に加え、生理痛と軽いPMS。
加えて肩こりと腰痛。いつも保健室に行っては保健の先生に肩をもんでもらっていました。
(今思えばなんてずうずうしい…。)
頭痛の頻度も増える一方。


が、そんなに気にしていなかったのです
むしろ気になった事がなかったといえます。

何しろ幼稚園の時から洗面器抱えて吐き気と闘っていたものだから母親から『気持ちで負けるな』と言われ続けてきました。
時にこの体質を恨む事はあったけれど、全て一過性のものだったし、
生まれてこのかたずっとこんなだから、皆こんなものだと思っていたし
まぁさすがに人より弱いかなくらいに感じていましたが、
むしろ、忍耐力は人よりあると思っていました。
軽い頭痛で騒ぐ人を見て、『そのくらいで大げさな』と、あの頃は思っていました。

高校を卒業した頃から、頭痛のせいで吐くようになります。
そして初めて、忙しさで一食とるタイミングを失った日、
突然のめまいと吐き気と体調不良に襲われ
自分はご飯を抜いてはいけない体質とさとりました。

社会人一年目、相変わらず偏頭痛の嵐、
でも、いつもの精神力で早退することはほとんどありませんでした。
気持ち悪いから、何も食べれずその状態で電車に乗るから
吐き気や貧血状態になり途中下車。
家に着いたとたんトイレに直行!!なんてのもざらになります。
このころからPMSもひどくなりますが、やっぱり元気になると
何事もないように過ごしていたし、何より、それでも
頑張る気力がこの頃はあったように思います。


これが体調不良に陥る前の私の体質です。
こうして文章にすると、すでにもう体調不良なんだけど…。
悲観的になる事はそんなになかったのです。
というよりも一時耐えれば過ぎ去る事を分かっていたから
それほど深刻なる事はありませんでした。

なぜなら、
そんな自分を理解してか、超健康志向だったのです。
口癖は『八時間寝ないとダメなんで!』でした。
仕事で帰りが遅くなっても12時前には必ず寝ていました。
帰宅後すぐ布団に直行という日も少なくなかったけれど、
夜更かしすることの方が私には恐怖だったのです。
食事も自炊したし、お弁当も持参していました。
もともと実家では野菜たっぷり栄養満点の食事をしていた私。
ファミリーレストランも短大生になるまで行ったことがありませんでした。
マクドナルドの臭いも臭くて吐き気がしたし、
たまに無償にあのジャンクさに引かれて食べる時も
飲み物は爽健美茶、サイドはポテトではなくサラダは必須でした。

もともと甘いものが苦手な体質だったのでお菓子はほとんど食べないし
飲み物もお茶ばかり。

そんな絵に描いたような健康生活を送っていた私だから
体質からくる体調不良に耐えればその後は嘘のように健康体だから
深刻に考えなかったのは当たり前かもしれません。

今振り返って改めて思う事は、これだけ理想的な生活をして
やっと人並みに生きていれたのだから、
少しの生活の乱れで低血糖症になってしまうのはそれはもう
必然だったようにも思えます。

もともと、ちょっとした気遣いが必要な体だったのです。
本能的に体にいいことをして生きていた事に
自分自身も気がついていなかったことが、
もしかすると落とし穴だったのかもしれません。

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