はじめに

原因不明の体調不良が実は『機能性低血糖症』だった。ここに辿り着くまで、沢山時間を費やしました。
世間ではまだ広く認知されていないこの病気、少しでも多くの人がこの苦しみから抜け出せますように。
治療体験談です。

お願い

※このブログはあくまで個人的な治療体験にもとづき、低血糖症についての情報をまとめさせていただいたものです。症状や治療法に個人差があり、全ての人に当てはまるものではございません。主観的な意見も多く含まれますので、参考程度にご覧ください。

2010/12/16

機能性低血糖症の検査

低血糖症を調べる方法それは

5時間の糖負荷検査です。
空腹時にブドウ糖を摂取し、その後の血糖値の変動をみることで
低血糖症であるか判断するための検査です。
実際にどのような流れで検査が行われるのか、
私の体験をもとにまとめてみました。


1.検査予約
まず予約をとり、問診表を送付します。
私の場合はチェック項目と、これまでの経緯を書いた紙など合計で5〜6枚
提出しました。


2.検査前日〜絶食
前日の夜9時から絶食をし、当日をむかえます。
我が家は病院まで遠かったので起床してから病院までの時間がながく
既に行きの電車でかるい貧血状態でした。


3.検査開始 ブドウ糖摂取
着後検査の説明を受けて液状のブドウ糖を摂取します。
すこしとろみのある甘い炭酸水のような感じです。
以降、カーテンで仕切った小部屋で過ごします。
途中気分が悪くなる方もいらっしゃるので簡易ベットと毛布のようなものがあります。

4.30分ごとの検温・採尿・採血
ブドウ糖を摂取してから30分ごとに検温と尿採取、血液採取をします。
3時間後からは1時間ごとになり、5時間目まで計9回です。
このとき指定の紙に自覚症状があれば記入します。
※他にも症状が出たときは都度記入します。

採血ですが何度か失敗されて計12回になりました。
このとき、看護士さんが上手く血液をとらえられず、
痛みを伴うものも何回かあり
終わったときには両腕がジャンキーのようでした。。


5.栄養士からの説明
検査が終了するまでは絶食ですが、水は摂取してよいです。
検査の間に簡単な低血糖症の概要や栄養治療の説明等があります。


6.医師の問診
途中で医師による問診があります。
事前に提出した問診表と検査時に記入している症状、体温を見ながら話をされますが、過去の症例と比較しながら私の症状がどの症例に近いかを予測して話をされました。
その際に『この人はリストカットを良くする人なんですけど…』と、
私とは当てはまらないことなどを口にしながら、まだ結果もでていない段階でタイプ分けされたことに違和感を感じ、少し配慮に欠けるなと思いました。
※結果、低血糖症ではありましたが、このとき説明された症例とは違うタイプでした。

7.点滴・エコー
5時間後、ビタミン剤を点滴し終了です。
私はエコー無しでした。

8.サプリの説明
栄養士からこの時点でとった方がよいサプリの説明を受けます。
この時もまだ検査結果がでていない段階で、サプリをすすめられることに
少し違和感を覚えました。
結局、結果を見てからということで話は終わり、
医療処方でビタミン剤がでました。

9.検査結果
結果は2週間後くらいに聞きにいきます。
この時、待っている間に血液検査やアレルギー検査の結果を書いた紙を渡されて
その後栄養士に呼ばれ、血糖値の検査結果の説明があります。
私は低血糖症だったため、今一度詳しく説明を受け、
さらに食事療法についてアドバイスをうけました。
低血糖症でない場合はどうなるのか分かりません。

10.診察
検査結果をもとに、医師の診察をうけます。
この時、血糖値のグラフを見ながら、自分の症状についての説明があり
必要な栄養素やその他の治療法についても説明をうけます。

以上が検査の流れです。

感想として、あまり採血の技術は上手いようには思えませんでした。
それから、かなり冷房がきいていて、同行した元気な母親もしきりに寒いと言っていたくらいで、体調の悪い患者には相当こたえると思います。
暑い時期でもぜひ防寒対策はお忘れなきよう。
私は検査中にそれなりに症状はでていましたが、我慢できる範囲でした。
どちらかというと検査が終わってから帰宅の電車の中でかなり具合が悪く、きつかったです。
できるだけ近くの病院で検査ができるように、もっと認知されるといいのになと思います。

病院によっては、きちんとした糖負荷検査をせずに、
診断をしているところもあるようですが、
人によって血糖曲線(血糖値をグラフ化したもの)は違うため
その人にあった治療法をさぐる意味でも必要なものだと思います。
また以前『機能性低血糖症とは』でも触れたように、
血糖値が正常であるかを判断する数値の一連の変動には
一定時間がかかるため5時間という時間がかかります。
その時間を無視した検査で結果を求めるのは非常に安易な行為といえます。

次回は、病院選びについて簡単に私の体験談をお話させて頂く予定です。

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