はじめに

原因不明の体調不良が実は『機能性低血糖症』だった。ここに辿り着くまで、沢山時間を費やしました。
世間ではまだ広く認知されていないこの病気、少しでも多くの人がこの苦しみから抜け出せますように。
治療体験談です。

お願い

※このブログはあくまで個人的な治療体験にもとづき、低血糖症についての情報をまとめさせていただいたものです。症状や治療法に個人差があり、全ての人に当てはまるものではございません。主観的な意見も多く含まれますので、参考程度にご覧ください。

2010/12/13

低血糖症の原因2 〜体質〜

低血糖症の原因には体質が大きく関係しているとお話しました。
一般女子に比べて私は甘いものが好きなほうではありません。
食生活も乱れていたけれど、忙しい現代人にはもっと乱れた生活を送りながら
元気な人は何人もいます。
そうなんです、低血糖症は様々な原因と体質的要因が
重なったときに引き起こされるもの。
低血糖症になっても、身体の機能がそれをカバーできれば
症状を自覚せず、日常生活も問題なくおくれているという方もいます。

では低血糖症と複雑に関係する体質的要因について見ていきましょう。

・先天的に消化機能が弱い、胃下垂・胃酸過多
・貧血体質
・アレルギー体質
・先天的糖尿病、膵臓の機能障害
※病院では親族の糖尿病歴なども聞かれるので、
本人の病歴だけでなく遺伝的体質も関係してくるとおもいます。 
 ・自律神経失調症
・甲状腺機能障害
・ビタミンB依存(通常のひとより先天的にビタミンBの必要量が多い)


以上が機能性低血糖症になりやすい体質といわれています。
これらの体質をもっていると、
血糖調節に対応する機能に異常をきたしやすかったり、
機能を正常に保つための栄養素が足りない状態であったり、上手く取り入れられない状態にあったりします。またこのような事態に対抗するホルモンを作り出すことが困難な場合もあります。
そのため、前回お話しした原因がなにかしら発生した時に、
通常よりも身体の機能を正常に保つことが難しいのです。

私が検査にふみきる前に得た情報ではこれらのことが分かりませんでした。
そのため、どうしてもその原因と自身のおかれている状況とがマッチせず
なかなかその一歩を踏み出せませんでした。
実際に検査の結果をうけてなお、本当にこの病気なんだろうかと
考えてしまうこともありました。
しかし、原因についての知識が増えるにつれ、ひとつひとつの原因が
小さなものでも、それが重なりあって、今の状態がひきおこされたのだと、
全てが一本の線でつながる思いがしました。

個人的な話をすれば、以前、経緯にも書いた通り、
小さい頃から胃腸虚弱と疲れやすい体質でした。
よく、お腹を壊し、胃酸も多く、空腹時にはめまいなどを自覚していました。
また絵に描いたように規則正しい生活と栄養満点の食事をしていてもなお
定期的に偏頭痛と吐き気、強いPMSを抱えていました。

つまり、血糖調節機能に異常をきたしやすい体質を、
なんとか理想的な生活で保っている状態だったのでしょう。
そこにきて、転職にともないこれまでの生活パターンががらりと変わり、
徐々に不規則になっていきました。
食事もコンビニでのお弁当や、ファーストフードも増えました。
そして、私の自炊は今思えば一見きちんと手作りしていても、炭水化物の量が非常に多かったのです。うどんも大好きでした。
野菜を補うために野菜ジュースや、アップルジュースを飲んでいましたが、
この病気の観点から言えばこれもまたいけなかったのでしょう。

甘いものは苦手なのですが、元気が出るような気がして
以前より食べる量が増していたのは確かです。
その時は苦手だった甘さが非常においしく感じていました。
そして私は甘いものをほとんど食べないのですが、ラムネ菓子やグミ、綿菓子などのまるまる砂糖でできてるお菓子だけは好きだったのです。
毎日食べるわけではないのですが、一回の摂取量は多かったと自覚しています。

そして忙しい仕事ゆえ、寝る時間も遅くなり、
一時期ストレスも非常に感じていました。仕事のストレスが減っても
今までの理想的な生活が維持できない自分に対してのストレスは常に感じていました。

また社会人になって変わったことはカフェインの量。
コーヒーが大好きで、日に何回もコーヒーを飲んでいる時期がありました。
お腹を下しやすいので、途中からそれは緑茶や紅茶に変わりましたが、
そのときの摂取量は日に何杯も。緑茶にもカフェインはありますね。
今思えば健康だったころは十六茶や麦茶、爽健美茶などのカフェンレスや低カフェインの飲みのもばかり好んで飲んでいました。
人の身体の仕組みって本当によくできてると感心してしまいます。

これはもう末期の頃ですが、コーラが無性に飲みたくなりよく飲んでいました(月に一度程度ですが、以前の私から考えると飲んでいる方です。)
コーラは砂糖もカフェインも入ってます。。。もう終わってますね。
また元気がでないと、スポーツ飲料のようなものを飲んでいました。
これも膵臓に負担をかける添加物たっぷりです。
もうこの頃には症状から考えて、低血糖症を引き起こしていたので、
こういったものを欲する状態にあることはうなづけますが、
こうした行為が悪循環を引き起こしていたなんて当時の私には知る由もありません。

治療段階の今でも、治療方法も含め疑問に思うこと、消化しきれていないことがまだまだありますが、検査をしてみて、また生活を振り返ってみて、
身体の機能が疲れていることは確かです。
この原因を知れたことは自分が食生活を見直すうえで、また食事療法をする上で、非常に役に立っているし、動悸づけにもなっています。

検査するほどではないけれど、これらの原因や生活条件、体質に
心当たりのある方は、まずそういったことに気をつけるだけでも
変わってくるのではないでしょうか。

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