低血糖症は、これまでの生活スタイルや、生活環境が複雑に絡み合って
起きています。→低血糖症の原因はこちら
今までの生活を振り返り、出来ることから改善していくことも大切です。
それは低血糖症でホルモンバランスや自律神経が乱れることで
起きてくる症状に、早め早めに対処することになるのです。
以下に栄養・食事・運動の他に指導されたことをまとめました。
今まで触れてこなかったホルモンや神経伝達物質についても
少し掘り下げてみました。
・無理をせずに、休憩を挟みながら。
低血糖症の人は、ただでさえ、エネルギー産生が上手くいきません。
あまり予定を詰め込むと状況は悪化するばかりです。
疲れたなと思ったら、こまめに休憩をし、
間食をとる(エネルギー補給する)よう心がけることが大切です。
・生活リズムをつくり規則正しい生活、十分な睡眠を。
できるだけ夜は早く寝て、エネルギー温存、身体の機能正常化をはかります。
仕事で夜遅くなる人も、生活のリズムを作り、キープしていくことで
血糖値を安定させることにつながります。
できるだけ毎日同じ時間に食事をとることも大切です。
睡眠は脳の疲れやストレスの軽減にも効果的です。
・太陽をあびる
低血糖症では、血糖値を上昇させる際に過剰にでるホルモンが
自律神経の働きを乱し、不定愁訴を引き起こします。
それらのホルモンを調整しているのが『セロトニン』です。
この『セロトニン』の働きを高めるには太陽を浴びることが大切です。
また『セロトニン』は体内時計を調節する『メラトニン』を作ります。
なるべく早い時間に日光浴をし、『メラトニン』を作ることで、
夜寝付きがよくなります。
※セロトニンはストレスを感じ続けると機能が低下します。
セロトニンを作るためにもタンパク質は必要です。
・十分な休息を…そしてくつろぎを。/ストレスをためない、リラッ〜クス
低血糖時に分泌されるホルモンの影響で心身共に興奮状態になっており、
大変疲れやすいため、休息とくつろぎはとても大切です。
くつろぐことで、先ほど説明した『セロトニン』の分泌が促されます。
また血糖値を調節する副腎は 睡眠不足や、精神的ストレスにも対応しています。
ストレスが多いときには低血糖に対応するのが難しくなります。
他にもストレスは過食や、早食いなどにもつながり栄養の吸収をさまたげます。
できるだけリラックスして、ストレスをためないようにします。
以上です。
理解を深めるため、ホルモンや神経伝達物質についてもう少し。
血糖値を上昇させるホルモンは明け方に分泌がはじまり、午前中を最大とし
午後3時くらいには分泌が終わります。その後は夜中の1時ころ分泌されます。
そのため、夜は11時くらい、遅くても12時に就寝するのがよいそうです。
午後にはホルモンの分泌が終わるため低血糖の症状が出やすくなります。
また血糖値を上昇させるホルモンの過剰分泌による症状も出ます。
これらのホルモンは血糖値が下降し始めた時分泌されるので
過剰分泌により起こる症状を抑えるには、
間食のタイミングがとても大切なのだそうです。
血糖値が下がりきってからでは遅いのです。
私はこのことを知った時、目からウロコが落ちる思いでした。
私の症状もまさに、一番悪化するのが、午後から夕方にかけてだったので。
空腹と関連して症状が出てくるというのはあまり自覚していなかったので
どうしても間食を忘れてしまいがちでしたが、これを理解してから
なるべく血糖値が下がる前に補給をしようという気持ちになれました。
ちなみにこの過剰分泌のホルモンのうち、自律神経に影響を及ぼしているのが
『カテコーラミン』と呼ばるホルモンで
アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンを指します。
ストレスに対応する時に働くホルモンと一緒で、自律神経を刺激し
心身に緊張と興奮をもたらします。
これは私の解釈ですが、低血糖症の人は、ストレス下でなくても
身体が常にストレスを感じているときと同じような
状態になっているのではないでしょうか。
だから気力体力の低下が著しかったのかなと思うと妙に納得! !
また血糖値を上昇させるために副腎から分泌されるホルモンを
『コルチゾール』といいます。
このホルモンはアレルギーに対応しているので、
低血糖症だとアレルギーの症状をおこしやすいです。
アレルギーや副腎の疲労時、低血糖症への対応もが難しくなり、
負のスパイラルに…。
またコルチゾールの過剰分泌により『セロトニン』は不足していきます。
その他にも血糖上昇にかかわるホルモンがいくつかあり、
むくみをひきおこしたり、カルシウムを低下させたりしますが、
ここでは割愛させていただきます。
低血糖症のメカニズムや、身体機能のメカニズムを頭に入れることで
治療に取り組みやすくなりますが、専門用語で語られても
特に治療初期の頃は“理解する気力も体力もない”のが実状です。
私自身、読むように言われた治療の手引きをとても読む気になれず
専門用語の羅列を見ては、遠ざけてしまっていたものです。
そのため、ここではできるだけ治療への動悸づけになるよう、
難しい表現を避け漠然と『ホルモン』と記載するようにしています。
表現に不備がありましたら、ご指摘ください。
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