はじめに

原因不明の体調不良が実は『機能性低血糖症』だった。ここに辿り着くまで、沢山時間を費やしました。
世間ではまだ広く認知されていないこの病気、少しでも多くの人がこの苦しみから抜け出せますように。
治療体験談です。

お願い

※このブログはあくまで個人的な治療体験にもとづき、低血糖症についての情報をまとめさせていただいたものです。症状や治療法に個人差があり、全ての人に当てはまるものではございません。主観的な意見も多く含まれますので、参考程度にご覧ください。

2010/11/19

再びの悪化。 2009年〜2010年春

09年に入って仕事がまた忙しくなっていきます。
めまぐるしい忙しさの中で、目の前の仕事をこなすことで精一杯ではあったものの、
信頼して私に任せてもらったこと、仕事の幅が広がったことへの喜びに心は充実していました。

これまで悪化する体調に対し、婦人科系のホルモンバランスがくずれてるのかなとか
慣れない仕事や雑務のストレスかななどと考えていたのですが、
2009年の私の心は非常に充実していました。楽しい仕事、信頼できる仲間。
やりたいことが沢山あるのに、体がついてこない、楽しいのに、体が持たない
何かが私に違和感を感じさていました。

ピルのおかげで生理痛はほぼなおったことから服用をやめることにしました。
そうすれば原因不明の体調不良もすべて治まるのではという望みも込めて。
08年の秋にも一度胃腸炎になり、その後春にも一度胃腸炎をおこします。
その頃から体調不良に変化がではじめます。吐き気とは少し違う気持ちの悪さ(嘔吐するわけではなく、頭痛もなく唾液がジワーとでてくるような感覚)が2ヶ月ほどつづきました。

ひどいめまいと腰まわりの不快感、動悸をおこすようになります。
頻度は少ないものの子宮を刺すような痛みも。
またむくみも依然とれず、体温調節がうまくできないという熱のこもる感じも
頻度を増していきました。
症状がでている期間も生理前から生理後までへと拡大し、月の3分の2は体調不良でした。
09年以降は生理前後の不快な症状として上記が目立つようになり、以降病気が発覚するまで
悩まされます。

医者に相談したところ5月病かもねといわれ、漢方を処方されます。
結局このときも原因はわからずじまい。
ただ動悸とめまいはこのときもらった漢方が非常に効果を発揮し
くすりを飲むとおさまりました。

頭痛や吐き気の頻度は月数回程度になっていたので仕事には行ける、
体がだるいと感じながらも動くことはできる。
大丈夫なふりをして、元気なふりをいて働くことが何よりも負担でした。

相変わらずアルコールは体に残り、お酒を飲んでいても途中で
具合が悪くなり、帰る始末。
夏前にはサワーを2杯飲んだ日の帰りの電車で
突如猛烈な吐き気と全身の倦怠感、たっていられないほどの
不快感に襲われてどんどん視界が狭まりほとんど真っ暗になってしまいました。
そのまま倒れてしまう!という間一髪のところで、ドアが開きなんとかベンチに腰をかけましたが、
冷や汗もすごく、それは酔ってぼーっとする感じとはほど遠く
意識だけは“やばい、やばい”とどこか別の場所で妙にはっきり冷静に
自分を見つめていました。

“やっぱり何かおかしいよ。
でも前にお酒が飲めなくなった頃にした肝臓の検査も異常はなかったし、
空きっ腹に飲んだせいで軽い急性アルコール中毒にでもなったのかな”
などとやはり今回も自分にいいきかせるだけ。

そして7月、むくみが我慢しきれない範囲に広がってきます。
よく足もつり、足がむくむと右ふくらはぎに1カ所痛みが走る場所が
ありました、血管が押しつぶされているようなそんな感覚。

そんなある日の昼休み、動悸とむくみによる足の痛さに耐えきれなくなり

“このままじゃ やばいかも…”

と本気で思いました。
何回もどこかおかしいと思っていながらも、『もう少し頑張ろう』、
『気持ちで負けちゃだめ』と自分を奮い立たせてきました。
しかし、この時ばかりは冷静に自分自身がこのままでは再起不能になってしまう
予感がしたのです。
今まで病院にいっても原因が分からず
体質と割り切るしかなかったけれど、そんなことではなく
とにかく体に何か異常がおきている…いいようのない恐怖と共に私の中でそんな思いが広がっていきました。

まずは生活リズムと食生活を変えなければ、
頭でわかっていてもできませんでした。これは後に低血糖症のせいだとわかるのですが
健康オタクのような生活をしていた数年前の自分と比較して
人並みの生活も取り戻せない自分に腹が立ちストレスに感じていました。
仕事量から考えると、私には自炊する余裕もなかったし、
その頃はどんなにがんばっても早起きができなかった。
気がつけば夜遅く、ご飯もファーストフードやコンビニ弁当に走ってしまう。

キャリア的にもちょうど転職を考えていた時期だったので、
休養をとり生活リズムを取り戻すためにも一旦退社しようと決意しました。
しかし目の前には魅力的な大きなプロジェクトがはじまったばかり、どうがんばっても
年末まではやめられない。結局話し合いで2010年3月で退社することに。
尋常じゃない忙しさは年末まで。なるべく我慢をしすぎず、無理をしすぎず、
とにかく頑張って乗り切ろう。

秋、ピルをやめて数ヶ月、なおっていたはずの生理痛がまたやってきます。
夜中に吐き気で目が覚め、生理痛と格闘しながら
翌明け方には休む訳にいかない出張。
婦人科に行っても対症療法のみ。
漢方には副作用がでるようになり、インフルエンザの予防注射で具合が悪くなり、
風邪薬やお酒でじんましん。一ヶ月以上続く下痢。
冬にはひどい貧血で顔が真っ白、朝おきれない。(これも生理の頃です)
しまいには、妊娠もしてないのに乳汁分泌。

ホルモンバランスぐっちゃぐちゃでした。

年が明けて、少し生活にゆとりが出てきても相変わらず体調はすぐれず
2月には3回も貧血状態で電車を途中下車するしまつ。
目の前に薄ーい半透明の白い膜がはっているような感じが日に何回もでるように
なりました。

今こうして文章を書いてみてぞっとします。
正直当時の記憶はあまりなく、意識して思い出してやっとこれだけのことを
書き出したという感じです。
思いつくままに書いているのでとても読みにくいかもしれませんが
すこしずつ直していこうと思います。
この頃は物忘れもひどく、記憶力のいい方だったわたしが
絶対忘れないであろう用件を記したメールをしたことを忘れたりしていました。
退社までのカウントダウンを自分の中でしながら、とにかく
今にも底をつきそうな残り少ない気力で乗り切っていた時期です。

低血糖症は様々な病気の症状と似ていることから、誤診されることも
あるそうです。
私もずっと根本治療ができず、対症療法とその副作用と戦ってきました。
それぞれ症状も全然違いますが少しでも参考になればと思い、
できるだけ細かく記載したつもりです。
余裕がでたら患者としての範囲で症状などの
質問にも答えられるようにしていきないのでしばしお待ちください。

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